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城山ダム放流の理由やしくみは?危険性が心配? 西日本豪雨では被害も

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城山ダムの水位上昇 午後5時から緊急放流へ 神奈川

台風19号の接近に伴い神奈川県は、相模原市にある城山ダムの水位の上昇に備え、12日午後5時から緊急放流を始める見込みだと発表しました。

その後、延期すると発表がありました。

流域の相模原市、平塚市、茅ヶ崎市、厚木市、海老名市、座間市、寒川町、愛川町に住む人たちに命を守る行動を取るよう警戒を呼びかけています。

城山ダム放流の理由やしくみは?
西日本豪雨では被害について調べてみます。

 

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城山ダム放流は延期?

神奈川県は、相模原市緑区の城山ダムの貯水量が急激に増えているとして、ダムの安全を確保するために12日午後5時から緊急放流を始めると発表しました。
その後、時間を遅らせると発表しています。

ダムからの水が流れ込む相模川の水位が急上昇し、大規模な水害が発生する恐れがあるためです。

県は「命を守る行動をとってください」と呼びかけている。
緊急放流は、1965年に同ダムが完成して以来、初めてという。

県の担当者は「過去に例がない。厳戒態勢で臨んでいる」としています。

 

緊急放流とは?

緊急放流は正式には「異常洪水時防災操作」と言います。

今回の台風19号でも、事前放流と言い、下流域に大きな影響がない範囲で、相模川の津久井湖・城山だむでは行っていたようです。

しかし、放流量に対して、湖に流入する水量のほうが大きく上回り、豪雨時に水をためて下流の水位上昇を抑えていたダムの貯水量が「満水」に近づいた時、緊急的に流入する量と、ほぼ同量の水を放つ操作のことを緊急放流と言います。

 

城山ダム放流の危険性は?

城山ダム放流で相模川の水量が大幅に増える可能性があります。

報道では17時から放流を開始する予定でしたが、予想の水量に達していないため、放流を遅らせるようです。

しかし、これから台風が近づいてくると水量が増えてくるとまた検討するかもしれません。

ダム放流を止めたら、ダム自体が決壊するかもしれません。
苦渋の決断のようです。

ダムは増えた水量をそのまま流しまずので、水量が増えないことを願いたいです。

 

2018年の西日本豪雨では、愛媛県のダムで緊急放流が行われ、下流で河川氾濫が起きています。

 

ダム放流の理由やしくみは?

『ダムでは台風が来るとなると予備警戒と言って、台風の水を受け入れれるように水位を下げてるけど、それでも無理な時の放流をテレビで放流と呼んでます。
前もって放流してます。』

今回は、ダムの決壊や破損を防ぐためやむを得ない処置となります。

 

緊急放流、知事からの見解

 

知事も言っていますが、放流しないで決壊すると「6000万トン以上の水が、一気に町の中に流れ出すことになってしまいます。」そうです。

 

愛媛県のダムで緊急放流では被害も


2018年の西日本豪雨で、愛媛県では死者26人、安否不明者2人(8月4日時点)という過去にない甚大な被害が出た。災害が少ないと言われる愛媛県ではこれまで経験したことがない被害だった。

その被害の1つは肱川の氾濫。肱川は愛媛県西部を流れる県内最大の1級河川で、肘を曲げたように蛇行している姿からその名がついたともいわれている。過去に氾濫を繰り返した歴史があり「暴れ川」とも呼ばれる。

この肱川で今回、8人が死亡する過去にない被害を出した。その要因はダムの放流にある。

鹿野川ダムは洪水調節と発電を目的としたダム、野村ダムは洪水調節に加えみかん畑への灌漑用水や活用水を目的としたダムで、事前放流は利水者の理解を得た上での異例の対応として行われた。これによりダムは通常の1.5倍に貯水容量を増やしていたが、想像を上回る事態がこのあと起きた。

野村ダムは記録的な豪雨によって徐々に水位を増していく。四国地方整備局は7日午前2時30分、「このままだとダムが溢れる」と判断し、ダムへの流入量と同じ量を放流する「異常洪水時防災操作」を、午前6時50分から行う見通しを西予市野村支所に伝えた(操作開始はこのあと6時20分からに変更される)。

連絡を受けた西予市の管家一夫市長は市幹部と協議し「避難指示」を出すことを決めたが、「避難所の準備や、夜間で安全な避難誘導ができない」との理由から、住民には午前5時以降に発令することにした。西予市は異常洪水時防災操作による放流で住宅の浸水は予想していたが、具体的にどの程度まで浸水するか想定はできていなかったという。

午前5時10分、西予市が避難指示を出し防災無線等で避難を呼びかけたが、取材によると多くの住民が「雨で防災無線の音が聞こえなかった」「防災無線は聞こえたが、いつもの放流と同じだと思っていた」などと証言し、そこまでの非常事態が迫っていることは伝わっていなかった。

そして午前6時20分、野村ダムの「異常洪水時特別操作」が始まり、最大で毎秒1797トンという安全とされる放流量基準の6倍もの水量が一気に野村の街を襲ったのだ。逃げる間もなく住宅の2階まで濁流が押し寄せ、過去にない甚大な被害をもたらした。

 

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